新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として 厚生労働省 や 首相官邸 のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。
新型コロナウイルスによる肺炎患者が拡大を続け、中国経済だけでなく、世界経済の先行きに大きな影響を与え出しています。本来なら繁忙期であるはずの3月はキャンセルの嵐、夏の航空需要も新型コロナが終息しているの見えず先行きが不透明のままです。航空業界にとっては、厳しい一年になりそうですね。
そんな苦境の中、ベトナム航空では毎週セールを実施していますが、今週の目玉セールは「大阪~ハノイ/ホーチミン線が往復2万2000円」となっています。価格はLCC並の低価格ですね。もしかしたら、国内線の大阪~沖縄よりも安いかもしれません。
まずはこちらのセールから、見ていこうと思います。
Contents
5日間セール 大阪~ハノイ/ホーチミン線が往復2万2000円
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セール期間
3月2日(月) ~ 6日(金)までの5日間
出発期間
2020年6月30日まで(適用除外期間あり)
セール価格
日本(東京/名古屋/大阪/福岡)発~ベトナム(ハノイ/ホーチミン/ダナン) 往復運賃
2万2000~2万9800円
(いずれも燃油サーチャージや出入国税など含んでいません)
今回このセールで私が着目したのは出発期限が「2020年6月30日まで」という点です。
航空関連の各社は、かなり先を見越したマーケティング戦略を持っていると考えています。JALやANAは情報統制なども厳格に行っていると思いますが、ベトナム航空は時々情報漏れなことをやらかす企業ではないか?そういう観点で、今回の「2020年6月30日まで」には、何かしらの意図があるようにも思えてきたので、ベトナム航空の関連ニュースを調べてみました。
ベトナム航空代表者声明:中国行きの航空便 7~8月に再開
本記事の冒頭ではベトナム航空のセール情報を紹介しましたが、「2020年6月30日まで」のキーワードを元に、ベトナム航空に関連するニュースを深読みして、新型コロナウイルス終息の時期を考察していこうと思います。
今回、特に気になったニュースがこれです。
この記事を注目する理由は、2つあります。
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① 4月から中国行きの航空便を再開することを視野
➡ 新型肺炎が最短で終息した場合でも「再開には1ヶ月」を要する
② 遅くとも7~8月には再開したい
➡ これ国際オリンピック委員会(IOC)も同じこと言ってましたよね?
新型コロナ 4月までに終息する可能性について
ベトナム航空の代表者が声明についての発言を言い換えるならば、どんなに早く準備をしても「運航が一時停止されている便が再開するには準備に最低1ヶ月かかる」ということです。
1月の下旬、中国の旧正月直前に新型コロナウイルスの問題が取り上げられました。それから1ヶ月が経過して、ようやく航空会社各社が減便やキャンセルなどの対策を行うようになってきました。個別の対応は即断ができても、全体的な運航を変更するには最低1ヶ月を要するということがわかります。
3月末の時点の感染者数や新型コロナウイルスが終息しているとは考えられない状況を踏まえると、5月からの就航再開は難しい、と述べているようにも受け取れます。
目下、各国で新型コロナの感染者数が増加している状況を考えると、既に2ヶ月を切ったゴールデンウィークまでに航空業界が正常に戻ることは難しいということを意味しています。
新型コロナ 7月に終息する可能性について
次に注目した発言は、最悪を想定した場合は「7~8月の再開もありえる」という点です。
あれれ?
先ほど①で5月の再開は難しいと言いつつも、7月には再開したいと考えている点は、少し疑問に思いませんか?
7月に再開することを見込むのであれば、先ほどの①の考察で準備期間は1ヶ月を要することを踏まえると「5月までに判断する」する必要があります。
4月~5月の2ヶ月間に状況が好転するなにかが起こることを示唆している、ようにも受け取れます。
➡ 3月中に新型コロナの終息が見込めること
6月から正常就航が再開されるには…
➡ 4月中に新型コロナの終息が見込める
7月から正常就航が再開されるには…
➡ 5月中に新型コロナの終息が見込める
これに関して、国際オリンピック委員会(IOC)のディック・パウンド委員(カナダ)も同じことを発言していることに気がついた方はいますでしょうか?
AP通信は25日、国際オリンピック委員会(IOC)のディック・パウンド委員(カナダ)が、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京五輪の開催の可否について、5月下旬が判断の期限になるとの考えを示したと報じた。
たしかに、オリンピックが正常に開催されるためには、新型コロナが終息していることも重要ですが、航空業界が正常運航となり、サプライチェーンが回復していることも前提でなければなりませんね。そのために「5月下旬が判断の期限になる」という根拠は理にかなっていると、思いました。
陰謀論 5月下旬に世界中で終息(見込み)宣言か
これは私だけの穿った見方かもしれませんが、国際オリンピック委員会(IOC)のディック・パウンド委員の発言は「オリンピックは開催する」と宣言しているように見ました。発言の意図はこう読み取りました。
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オリンピックは開催するためには…
➡ 5月中の終息(見込み)宣言する予定だ
➡ サプライチェーンの正常化は5月までにしろ
➡ 4月中に中国は正常化しろ
➡ 世界は3月中に対策を講じろ
➡ 世界はこれに従え
中国に至ってはいち早く感染者数が減ってきており、4月から通常生産活動に戻れることがニュースで報道されています。
日本も3月直前に急に方針転換し、学校休校にするなど対策に乗り出してきました。これもオリンピック開催(5月の判断)に照準を合わせてきたとも考えられます。
アメリカはこれからどう出るのかは注目するところです。
今回、ベトナム航空の代表者が声明で明らかにした内容の「7~8月の再開もありうる」という発言には、事実に基づく根拠がないがなく、楽観論で経営しようとしている節が垣間見えたました。この発言の裏には「上記のような既定路線が隠れているのではないか?」と邪推してしまうほど、陰謀論が当てはまった結果となりました。「2020年6月30日まで」のセール期間も根拠がなさそうでいて繋がりを感じています。
4月中:中国が終息(見込み)宣言
5月中:世界中で終息(見込み)宣言
6月中:世界経済活動正常化へ
誰しもが不安に思う状況の中ですが、世界首脳陣の間では既に問題解決までのスキームが提案・締結されていてもおかしくないと考えています。根拠はありませんが、世界の首脳が1ヶ月間、世界的な打ち合わせを行っていないわけがないです。このようなスキームが確立されていてもおかしくないと考えます。逆にいうと、5月までに対策できなかったその国は切り捨てる、この方向で進むだろうなとも思っています。
いずれにしても、航空業界が正常運航しない限り、オリンピックも開催することができないことを踏まえると、新型コロナ情報の次に重要となるのが航空業界のニュースだと考えています。これからも、注目していきたいと思います。
中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が韓国でも拡大し、航空需要が急減していることを受け、ベトナム航空(Vietnam Airlines)は3月5日よりベトナム~韓国間の全路線の運航を一時停止すると発表した。[2020/03/03]
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