でも入国審査が混んでいるときは30分くらい待たされるらしいの…なにか良い方法はないかしら?
シンガポールに行ったときに申請してみるのはどうかな?
シンガポールでは、出国審査時は外国人旅行者でも特別な申請も必要とせず(入国時に指紋が記録されていることが条件)、自動化ゲートが利用可能でしたが、2019年8月27日の発表で、一定の条件と手続きが必要となりますが、入国時にも自動化ゲートが利用可能となりました。シンガポールに何度も訪れる旅行者にとっては、入国審査が迅速に通過できるようになる非常に嬉しいニュースですので、皆さまにお伝えします。
Contents
Singapore ICA News
ニュースの詳細
シンガポール入国管理局(ICA)は、2019年8月28日から有効期間が6か月以上のパスポートを所持している6歳以上の日本人および韓国国民に対し、FTP(Frequent Traveller Programme)を拡張することを発表しました。
過去2年間に少なくとも2回シンガポールを訪れたことのあるFTP登録者は、シンガポールの入国審査で自動化ゲート(eIACS)を利用可能となります。日本と韓国のほか、オーストラリア、英国、中国・香港、マレーシア、ニュージーランド、タイ、米国が含まれます。さらに、APEC Business Travel Card (ATBC:APECカード)の所有者もFTPの対象となります。
FTPへの登録は任意で無料で、チャンギ空港ターミナル3(レベル2)にある登録センター、ICAビルのビジターサービスセンター、およびウッドランドとトゥアスのチェックポイントで申請することができます。
詳細はこちら ➡ https://www.ica.gov.sg/enteringanddeparting/visitor/ftp
出入国自動化ゲート 利用条件
このニュースが発表されたことで、2019年8月28日からシンガポールのイミグレーションで自動化ゲートが利用可能となりました。その条件を詳しく説明していきます。
自動化ゲート利用条件:出入国可能 (NEW:2019年8月28日から)
- 6歳以上であること
- 日本のパスポート所有者であること
- 6か月以上の有効期間を持つパスポートであること
- 過去2年間で少なくとも2回シンガポールを訪れていること(FTP申請条件)
- FTP(Frequent Traveller Programme)への申請手続き(無料)が必要
※次の章で、FTPの申請資料、申請場所について説明しています。
自動化ゲート利用条件:出国時のみ (従来)
- 6歳以上であること
- 日本のパスポート所有者であること
- 6か月以上の有効期間を持つパスポートであること
- 入国時に指紋が登録されていること
※初めてシンガポールに入国した場合に、指紋データが自動で登録されます
➡反映まで数時間必要ですが、出国時には自動化ゲートが利用可能となります
自動化ゲートを利用するために必要なこと
自動化ゲートを利用するためには、FTP(Frequent Traveller Programme)への申請手続きが必要となります。無料で申請が可能ですが、書類、およびパスポートが必要となります。ここでは、具体的な必要書類を解説いたします。
FTP(Frequent Traveller Programme)申請手続きについて
- 申請書
- APECカード(該当する場合)
- 6か月以上の有効期間を持つパスポート
- 申請用紙はシンガポール入国管理局(ICA)から入手します
リンク ➡ APPLICATION FOR FREQUENT TRAVELLER (FT) PROGRAMME
FTP申請書の書き方:アドバイス
記入例
- PART 1 – PARTICULARS OF APPLICANT
- PART 2 – ANTECEDENT OF APPLICANT
- 郵便番号から英語表記へ変換できるサイト
リンク ➡ http://judress.tsukuenoue.com/
- (a) Have you ever been refused entry into or deported from any country, including Singapore?
⇒ 入国を拒否されたか、国外追放されたことがありますか?
(b) Have you ever been convicted in a court of law in any country, including Singapore?
⇒ 有罪判決を受けたことがありますか?
FTP申請受付場所
次のいずれかのeIACS登録センターで直接申し込みを行います。
申請に要する時間は約10分程度ですが、順番待ち時間などを含めると30分程度はかかることが予想されます。
- Departure Immigration Hall, Level 2
(チャンギ空港ターミナル3 トランジットエリアの乗客のみ) - 営業時間は、月曜日から金曜日の午前8時から午後5時まで。
土曜日は午前8時から午後1時まで。 日曜日と祝日は休業します。
シンガポール発が夜の場合(JAL/ANA)、
申請受付が開いていないため、気をつけてください
- 10 Kallang Road, Level 4 (MRT Lavender駅隣)
- 営業時間は、月曜日から金曜日の午前8時から午後5時まで。
土曜日は午前8時から午後1時まで。 日曜日と祝日は休業します。 - 入国管理局で予約が必要です
リンク ➡ https://eservices.ica.gov.sg/ibook/index.do
建物はLavender駅の出口から道路を挟んで直ぐです。
四階まで上がってください。
- Departure Bus Hall, Level 5 (マレーシアへの国境検問所)
- 営業時間は、月曜日から金曜日の午前8時から午後5時まで。
土曜日は午前8時から午後1時まで。 日曜日と祝日は休業します。
- Departure Bus Duty Office, Level 1 (マレーシアへの国境検問所)
- 営業時間は、月曜日から金曜日の午前8時から午後5時まで。
土曜日は午前8時から午後1時まで。 日曜日と祝日は休業します。
入国管理局予約 ~ 自動化ゲート(eIACS)発給まで
入国管理局の予約(ICA Building編)
それでは、具体的に入国管理局のサイトから予約を取る方法を説明します。
リンク ➡ https://eservices.ica.gov.sg/ibook/index.do
①「ICA Building」予約サイト(下記)にアクセスし、「Visitor」➡「Applocation for e-IACS」を選択します。
②「Travel Document No.」を選択して、パスポート番号を入力します。
②「月日」を選択します。
④「時間」を選択します。「Submit」をクリックすると予約が完了します。(確認のページはありません)
入国管理局まで移動(ICA Building編)
2019年11月1日に申請してきましたので、そのときの流れをお伝えいたします。
FTP(Frequent Traveller Programme)の予約日になりましたら、Lavender駅に向かいます。目的の場所は「ICA Building」です。A出入り口の正面にあるビルです。全ての階層でイミグレーション業務を行っていますが、旅行者(Visitor)の窓口は四階となります。
自動化ゲート(eIACS)発給(ICA Building編)
建物内は撮影禁止のため写真は撮っておりません。
以下、文章にて説明となりますが、ご了承ください。
- ICA Building 四階に向かいます。(四階がVisitor専用です)
- 受付発行機械(QRコードリーダー)を探します。(入り口にあります)
- インターネットで予約した際に印刷したQRコードをスキャンさせます。
- カウンター番号と呼出番号が印刷されたレシートを取ります。
- レシートに書かれたカウンターの前で呼出番号が表示されるまで待ちます。
待ち時間は10分程度です。 - 自分の番号が表示されたらカウンターに向かいます。
- 「今回の目的はなんですか?」と担当者に聞かれます。
「Automatic Gate」と言えば目的が伝わります。 - パスポートとFTP申請書とAPECカード(所持者)を提出します。
- 5~10分ほど待つと再び呼ばれます。このとき指紋を登録します。
- 5~10分ほど待つと再び呼ばれます。自動化ゲートが使用できると明記されたスタンプがパスポートに押されます。有効期限は申請日から5年(通常)です。
- パスポートが返却されると手続きが完了です。待ち時間を含めると30分程度の時間は必要です。
安心してくださいね!
自動化ゲート有効期限について
通常の旅行者の場合
自動化ゲートを使用できる期限が申請日から5年となります。
ただしパスポートの有効期限が5年未満の場合は、パスポートの有効期限と同じになります。
なお、自動化ゲートでの入国でシンガポールに滞在できる日数は最大30日です。
APECカードを所持している場合
APECカードを所持している場合、2つの選択肢がありますが、FTP申請時にApecカードでの入国か、通常の旅行者での入国とするか決めなければなりません。
①Apecカードでの入国を選択
-
自動化ゲートを使用できる期限は、Apecカードの有効期限と同じになります。
ただしパスポートの有効期限が5年未満の場合は、パスポートの有効期限と同じになります。
なお、自動化ゲートでの入国でシンガポールに滞在できる日数は最大60日です。
②通常の旅行者での入国を選択
-
通常の旅行者の場合と同じとなります。(上記参照)
最初に決める必要がありますが、ビジネス関連で入国する場合はイミグレーションでApecカードを見せて入国、通常の旅行者での入国する場合は自動化ゲートを利用する、といった二通りの使い分けができるようになります。Apecカードを使い分けている方にとっては、スマートな入国方法となりますので、私は②の方法を選択しました。
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